溢れんばかりのリリシズム…。著者自身による綿密な推敲、全面的な加筆・修正を経て、本格ミステリーの傑作が帰ってきた。

なめくじ長屋捕物さわぎシリーズ新作第11弾。

瑠璃色の香気が立ち昇る、天才の所業。弟・襾鈴の失踪と死の謎を追って、地図にない異郷の村に潜入した兄・珂允。

1930年代。創世記の伝説を探るためアララト山を目指した『ノアの方舟探検隊』の飛行船。

実在のミステリ作家らを襲う奇妙奇天烈な“うんこ事件”。竹本健治の連載ミステリに混入する眩暈と戦慄の物語。

アジアの大歓楽街・新宿歌舞伎町を舞台に台湾・日本の半々健一が、中国系アンダーグラウンドで生き残るために、仕掛けた罠とは…!?『このミステリーがすごい』『週刊文春』等で96年度ベストワンに選出された暗黒小説の傑作。

銀行に勤める林由美は、大学時代の憧れの先輩井上、商社社長の御曹子南田の二人と、自分の心を決められぬままデートを重ねていた。

女性を暴行し自殺に追いやり、故郷南紀を飛び出した中西明は、両親の遺骨を抱いて十年ぶりに帰郷した。

殺人犯はどこへ逃げるのか?犯人の深層心理を読む十津川警部。

殺人犯はどこへ逃げるのか?犯人の深層心理を読む十津川警部。

広告主が訪れる火曜日のピム広報社は賑わしい。特に厄介なのが金曜掲載の定期広告。

「姉を助けて」新進作家霞田志郎が、ファンの少女水沢美智子に、失踪した姉圭子の捜索を懇願された時、底知れぬ事件の幕が開いた。

「日本国内を旅行中のあなたの息子・マッコイ橋本と友人3人を誘拐した。

独仏国境の峻険な山岳地帯に屹立する二つの古城。フランス側の「青の狼城」でも、凄惨極まりない殺戮事件が起きた。

人里はなれた山村で、年老いた父親の看病をしながら暮らすひとりの男。ある日、女性が訪れて自分の叔父が殺されたことを告げる。

因果な来歴から幽霊塔と呼ばれるその塔で、北川光雄は宿命的な出逢いをする。

『メフィスト賞』第三回受賞作。

南アルプス山麓で男女の白骨死体が発見された。死因は鼠に喰われたものと推定。

ニュース番組を作り上げる独身編集ウーマン。彼女を待ちうけていたのは自らが仕掛けた映像の罠だった…。

父を殺したのは誰か?母を殺したのは誰か?復讐劇はこれから始まる。

小市民でしかなかった男の、屈辱と再生。じっと身を縮めていれば、いつか終わると思いながら、なにかが主人公を立ちあがらせる。

殺されたのは有名宝石店の美人社長で、しかも五年前に別れた元女房だった―。佐原旬介は、現在無職にして十五歳の娘もち。

生に執着する人間がいるように、生に執着しない人間もいる。ちょうど僕たちのように…。

他人の、そして自分の心の不可解さに戸惑い、謎めいた事件にまき込まれて行く…。

この殺人は史上最高の自動車保険金詐欺なのか？女性損害調査員が暴いた真相は氷山の一角にすぎなかった……

大規模な医療改革を目指す委員会に名前をつらねる二人の議員が、連続して不審な死を遂げた。

宇宙歴799年、23歳の若き君主・ローエングラム王朝初代皇帝ラインハルトが誕生した。

舞台はカジノの街アトランティックシティ。

子どもの殺人に原因はないよ、幼児が迷子になるのに原因がないのと同じだ、親が目を離したから?それは原因じゃなくて子どもが迷子になる過程の一つにすぎない。

愛していれば、奇跡もきっと起こる―バスの転落事故で湖の底に沈んでしまった死者たちが、愛する人たちに別れを告げるために、午前0時に戻って来た!深夜のバス・ターミナルでの、死者と生者の不思議な出会い。

その日、郁子が小学校から帰ると、お姉ちゃんが死んでいた。

ニュース番組のスタッフ会議にいつも遅刻してばかりいる布施京一は、見かけによらずスゴ腕の報道遊軍記者。

沢井聡子は中学三年の十五歳で、世界水泳選手権大会の女子百メートル自由形で優勝。

「えっ。

ふつうの人間にはない不思議な力を持つ「姉妹屋」お初。

アルセーヌ=ルパンが撃たれた!?だが、そのすがたは、けむりのように消えうせ、死体さえも発見できない。

定収入のあるシュルツ刑事と結婚したとはいえ、経済的に自立をしたいゴルディ。

特殊慰安施設協会(RAA)―太平洋戦争直後、進駐軍兵士の性の処理のため作られた施設である。

僕とクミコの家から猫が消え、世界は闇にのみ込まれてゆく。―長い年代記の始まり。

致命的な記憶の死角とは?失踪したクミコの真の声を聴くため、僕は井戸を降りていく。

猫は戻り、涸れた井戸に水が溢れ、綿谷昇との対決が迫る。壮烈な終焉を迎える完結編。

人類がはじめて月を歩いた夏だった。父を知らず、母とも死別した僕は、唯一の血縁だった伯父を失う。

商事会社役員、駒津良雄のもとに『願』の一字が書かれた奇妙なはがきが毎週届くようになって、四通目。

愛知県犬山市の明治村で、大京物産課長・高桑雅文の死体が発見された。

清少納言と西郷隆盛と菊池寛が親威!?半信半疑ながら三者を結ぶ「菊池」姓を調べる浅見光彦。

「パパが、ママが、帰ってこないの...」警視庁に叔父を訪ねてきて泣きじゃくる、幼稚園児の和代。

1995年初頭、突然関西を襲った天変地異阿鼻地獄の中で次々と起こる不可解な事件―。第8回鮎川哲也賞受賞作。

西新宿のホテルで元CIAの米人ブライドが殺され、新宿署刑事・鮫島の追う日系コロンビア人・ハギモリが消えた。

ぼくはメキシコ自治大学に留学中の日本人学生。

妻の反応が熟れてきた。

見合い話に苛立ち、後輩の若さがふと眩しい美也子の淡々とした日々に鳴り響く謎の電話。そして一年が過ぎて…「恋愛小説」。

東西の壁が崩壊したあとナチの残党が暗躍するヨーロッパ。

男性優位主義の色濃く残る巨大な警察組織。その中で、女であることを主張し放埓に生きる女性刑事・村上緑子。

特捜刑事・香月功は時価二億円のエメラルド「森の妖精」の行方を追っていた。

ハリウッド一の人気女優ジル・ジョイスが、TVシリーズ番組「フィフティ・ミニッッ」のロケでボストンにやって来た。

『不思議の国のアリス』『ピーター・パン』などの名作アニメーションに秘められた禁断のメッセージが今、明かされるエンターテインメントの新鋭によるミステリアスなセックスレス世代の恋愛小説。

『ただ目撃しただけなのに!?』秋の京都を観光中、殺人現場に遭遇した藤原浜江。

東伊豆城ケ崎にある海吊り橋で、柵からぶらさがる男女の死体が発見された。

東京荒川区のマンションで、背広を着て女の能面をかぶった男性の白骨化死体が見つかった。猟奇殺人の容疑者は姿を消した妻。

北海道の不凍湖・支笏湖では女性、日本最大の湖・琵琶湖では男性。遠く離れた二つの湖で発見された二つの刺殺体。

ニューメキシコ州ロズウェルに墜落したというUFOの話はどこまでほんとうなのか?上官に見込まれたのがアダとなってスパイ稼業に足を踏み入れてしまったベトナム戦争の英雄ロバート・ベラミー中佐。

広告代理店で働く美貌の野心家レスリー・スチュアートは、州知事を目指すハンサムなオリバー・ラッセルと出会って、一目で恋に落ちる。

風光明媚な歴史の町バースに住むルンギ一家は、親子三代にわたって探偵事務所を営む“探偵家族”。

本格推理の偉大な作家、小宮山泰三を慕って多くの推理作家のたまご達が集まった幸福荘。

王太子の聖別式を前に大学図書館の聖母像の前で教授が変死。

貴族の血を受け継いでいながら、ひとりスコットランドの山中で孤独な暮らしを続ける青年画家、アリグザンダー・キンロック。

「あの男を見たのは一瞬でした。

影のような男。一切の痕跡を残さず自分を知る者を消していく殺人鬼―その名はシャドウマン。

結婚十周年をむかえた芦田和賢と千巻。夫は在宅勤務を認められたコンピュータのシステム・エンジニア、妻はテニスのコーチ。

肺癌で夫を亡くした女性が、肺癌の原因は長年にわたる喫煙にありとして、その責任を問う裁判をタバコ会社を相手に起こす―と同時に、原告側、被告側、双方の陪審員への働きかけが水面下で熾烈に展開される…陪審員の中にまんまともぐり込んだ男がいる。

「あたし」ステファニー・プラムは、保釈中の逃亡者を捕まえて警察に引き渡す、逃亡者逮捕請負人、通称バウンティ・ハンターだ。

高野山での死闘から7年。諒、久遠、空海は力強く甦った。

SF作家にして名探偵の栗本薫クンは逗留先の軽井沢で、女流作家藤波武子女史からアイドル歌手朝吹麻衣子を紹介され、すっかり心を奪われてしまう。

夏の軽井沢、藤波武子女史の別荘内外で起こった連続殺人事件。

坂巻里加、28歳、宣伝部チーフは、遅刻の理由を「男と会っていたものだから。

りんご銀行の行員・明石友行は、預金獲得に寄った家の主婦・北崎優子に恋をした。

田島あぐが見つけたひそかな愉しみ、それは暗闇でも見える望遠鏡で覗く隣のマンションの夜の生態。

財閥の御曹司・財川一郎が、新婚旅行先の伊豆で何者かに撲殺された。Vサインのダイイング・メッセージを遺して…。

青森のある町で新婚間もない若妻が刺殺された。その若妻は過去を隠すように暮らしていた。

亜由美がアルバイト先で知り合った十六歳の女子高生・君江が、三十六歳のサラリーマン・三沢と結婚することになった。

十月中旬の夜―。代々木公園でフリーのビデオ・ジャーナリストである式場恵の焼死体が発見された。

臨時の仕事で大西洋沿岸の地域にやってきた判事のデボラは、砂洲で男の射殺体を発見した。

楽園の島はよき月夜、双子の若者と親しくしたし、聞くにぞ憎き美人カメラマンの妻や待つ、たれ惚れたと殺意に満ちた凶暴な夫がいざ島へ。

新聞広告で知り合った男と結婚したアガサは、やがて夫の行動に疑惑を抱き始めた。

ひとは誰もが花を愛で、花におもいを託す。

40数年の歳月を経て今なお機密扱いされる合衆国の極秘作戦「スノウ・ウルフ」とは?冷戦のさなかの1953年、酷寒のソヴィエトにおいて、孤高の暗殺者スランスキー、薄幸の美女アンナ、CIA局員マッシーたちが、命を賭けて達成しようとしたものは何か。

辛くもソヴィエトの大地を踏んだスランスキーとアンナの存在は、すでにKGBに察知されていた。

久隅平八は生薬売りに変装し、「市歩」と称して京都内の情報収集と探索に当たっている折り、深い傷を負った若い男を助けたものの、途方に暮れているお民に呼び止められる。

雪と氷に閉ざされた冬の八甲田山で、四人のパーティーが遭難し、三人が死亡した。

狙撃犯、海難事故、不発弾、放火魔。

デンヴァー市警察殺人課の刑事ショーン・マカヴォイが変死した。

謎の殺人犯「詩人」(ザ・ポエット)は、捜査が開始されたことを察知し、大胆にもFBIに挑戦状を送って、次の犯罪を予告する。

K美を殺してやりたい―呪いの絵馬を出雲大社に掲げたと思われるM銀行のOL堀井恵が殺された。

都内で発生した幼女連続殺人の容疑者として、名人位に挑戦中のプロ棋士が捜査線上に上った。

一枚の写真がひき起こす殺人の環に十津川警部が挑む。

銀座で宝石店を経営する小田冴子が、お遍路姿で失踪した!一カ月後、松山行の特急しおかぜの車内で、冴子の後を継ぎ社長になった寺沢誠が、何者かに毒殺される。

ホテル、レストランなどを経営する柊興業代表の柊遼が、石神探偵事務所を訪れた。